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食中毒とは
食中毒とは
「食品に起因する胃腸炎・神経障害などの中毒症の総称」と定義されており、多くは、急性の胃腸障害(嘔吐、腹痛、下痢などの症状)をおこします。
食べ過ぎ・飲み過ぎでお腹が痛くなったり、下痢になることもありますが、これは食中毒とは言いません。
食中毒は、有害な微生物や化学物質を含む飲食物を食べた結果生じる健康障害のことを指します。
食中毒を起こす原因は何でしょうか?
病原性の微生物です。
腸管出血性大腸菌やサルモネラ属菌、カンピロバクターやノロウイルスなどです。
そのような微生物はどこにいるのでしょうか?
ヒトの手?違います。
自然環境や動物の腸管に生息しています。
例えば、牛や鶏の腸内には腸管出血性大腸菌、カンピロバクターやサルモネラ属菌などが生息しており、土壌中にはウェルシュ菌など、海水中には腸炎ビブリオなどが生息しています。
(※黄色ブドウ球菌だけは何割かの人が、鼻の下や喉に保有しています。ノロウイルスは人の腸内で増殖し嘔吐物や便の中に排出されます。)
つまり食中毒を起こす原因となる細菌やウイルスは元々は手には存在しないのです。
なぜ、病原性の細菌やウイルスが食品についてしまい、食中毒が起きるのでしょうか?
それは、ヒトの手が病原性の細菌やウイルスを運んでいるからです。
なぜ手を洗うのか?
手に付着した病原微生物を食品につけないために手を洗うのです。
食中毒予防の3原則「つけない」・「増やさない」・「やっつける」において、一番初めの「つけない」が出来ていれば食中毒を防ぐことができます。
色々とお話ししてきましたが大事な事は手洗いです。
正しい手洗いで感染予防をしましょう。
下記ひろはたのイラスト手洗い手順書を
洗面台・シンク付近に貼り付けてご活用下さい。